3回目の現場実習 その1 赤物縄(あかもんなわ)編

3回目の現場実習は,牟岐町漁協さんのお世話になり,キダイ(レンコダイ),イトヨリ,アマダイなどをターゲットとする延縄漁業の一形態「赤物縄(ターゲットがだいたい赤い魚なので「赤物」)」と,寒天の原料となる「天草(てんぐさ)」の採藻漁業がメニュー。ここでは赤物縄をとりあげます。

牟岐町漁協で赤物縄に従事している漁業者は,そのほとんどが出羽島在住。というわけで,5月29日から6月2日まで出羽島に泊まり込んでの研修となりました。


まずは仕掛けづくり。牟岐の赤物縄では,だいたい150~200mの幹縄に,針を結んだ100本の枝縄をつけたものが1セット(地元で呼ばれる単位は「はち」)で,1回の出漁では5~10セットを用います。研修生の作業スピードは,現役漁業者の1/3~1/4くらい。

出漁は午前2時頃。(残念ながら操業時の写真はありません)。

帰港は午前7~8時。

帰港と前後して漁協に出荷します。これはキダイ(レンコダイ)。

高級魚アマダイもまじります。

今回の実習中でおそらく一番大きかったイトヨリ。

過去2回の実習では,「必要な時(網入れ,網揚げなど)だけ沖に行き,それ以外は陸上」という漁業だったのですが,今回は「漁業開始から終了までずっと沖」という操業パターンの漁業となりました。そのぶん船酔いリスクが高まるのですが,今回の研修では船酔いした研修生はいなかった模様です。